提供WEB 公立病院の統計資料

はやぶさ地球に帰還(Reentry of Hayabusa)

飛行7年60億キロの旅

(2003.5.9−2010.6.13)

   

 

◎日本時間2010年6月13日19時51分頃:カプセルの分離            

以下、しきしまふげんさんの語るはやぶさ「ラストショット」から要約

★カプセルの分離に成功したのはよいのですが、400kgの体で17kgのカプセルを放出した為、その反動でグラングランと揺れ始めています。「はやぶさ」の姿勢制御装置は残り二つ。一基のリアクションホイールと、ナノニュートンの力しかないイオンエンジン中和器によるキセノンジェット。これだけでぐらぐらと味噌すり運動を行う重量400kgの「はやぶさ」を制御しなければなりません。

★カメラはイトカワ探査以降使われておらず、しかも電気の節約のためにこの4年半電源も入れられていないままでした。ヒータもないまま低温で放置されたままだったのです。果たしてカメラは動くのか、ONC-W2運命の電源投入! 起動成功!

★撮影は一瞬で出来ますが、そのダウンロードには20分以上を要します。1枚撮って20分、また向きと条件を変えて20分・・・そうして撮られた6枚が全て失敗。ついに運用終了の40分前、最後の撮影を実施。このたった一枚が有名な「はやぶさ」ラストショット。

 【本来なら約20分かかると言うダウンロード出力を約5秒の上記animation.gif(ラストショットアニメ大型版はこちら)にしてみました。】

 残念ながらラストショットは、電波が途中で切れて全体のデータ送信が間に合わなかったため、下1/4は受信できませんでした。

参考:「はやぶさ」最後の日の時刻別運用ボード

 22時28分、最後の局であった鹿児島局との交信が終了し、「はやぶさ」は夜の側に入っていきます。そして太陽光による発電が出来なく無り、22時45分「はやぶさ」はここで永遠に活動を停めることになります。

◎日本時間2010年6月13日23時22分頃:オーストラリアウーメラ砂漠に到着

 

はやぶさ おかえりなさい[全行程]Ver1.1  by youtube

参考:次のはやぶさ2----->> はやぶさ2 行程

↓大気圏に突入した小惑星探査機「はやぶさ」と「カプセル」の光跡↑

はやぶさの光跡(南十字座方向)

 

南十字星:南十字座の首星以下4星で、美しい十字をなす。

  

母港上空通過は、別れを告げるかのようで感動的!!

カプセル着陸点(はやぶさ帰還ニコ生中継・準備編−野尻blogから)

ところで、はやぶさからのラスト・ショットは、地球の何処を写しているのか?

@ ハヤブサからのラスト・ショット A-1 同じ写真に画像処理をおこなって見やすくした写真 A-2 前の写真を90度回転すると見えて来ましたね

B 別のカラー写真(地形比較用)

画像処理をおこなって見やすくした写真では、アフリカ北東部アラビア半島イランなどが写っていることがわかります。

ラスト・ショットは、写真Aでアラビア半島南東端付近が地球の中心に写っており、上の軌道図のR−1hr〜R-30minで撮ったのだろうか?

別の比較:ラスト・ショットの傾いた角度のままで地球画像を再現されたブログ「天体感測のススメ」で示された画像

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                      アニメーション

更新:2018/11/19